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深夜、神田の部屋からは甘い声が泣き響く。
勿論神田の声ではなく、少女・・アレンの声だ。
「ぁ、やあッかんだ・・・、かんだぁ・・・・っ」
もう幾度となく絶頂を感じたアレンの身体は、神田の動き一つ一つに敏感に反応する。
意識も朦朧としているのか視線は焦点が合っておらず、涙ですっかり目が腫れていた。
豊満な白い胸にはいくつもの赤い印がつけられ、アレンがピクンと反応すると同時に揺れる。
その淫乱な光景は何度も身体を重ねようとも神田の性欲をさらに燃え上がらせた。
「ぁんっ――ふ、ぅ・・・んんッ」
神田もまた何度目かの絶頂が近づいてきたのか、喘ぐアレンに強引に口付けて舌を絡ませる。
「―――・・・ッは、ぁ・・・あ、ぅあ・・・ッ」
口を離すとさらに息は乱れ、口の端から唾液が零れた。
焦点が合わない瞳は必死に神田を見たまま、自分の限界を訴える。
「・・っ・・・・モヤシ、つかまってろ」
「!!あぁッあん、っは、や・・・ぁッ・・・っ!」
アレンの腕を自分の背中へまわさせると神田はさらに動きを早め始めた。
「ふあ・・ッん、アァッ やぁあっ――あっ」
ぐちゅぐちゅという水音はさらに大きく響き、神田のソレがおさまっている口の隙間からは
入りきらない白い液が腰の動きと共に漏れる。
今までよりもさらに深く、抜けるギリギリまで抜いてすぐさま根元まで神田のソレをねじ込まれ
アレンはただただ目の前の神田の身体にしがみつき、快楽に溺れる。
神田の背中にまわす腕も身体もガクガクと震えて、何も考えられない。
爪が神田の背に食い込み、血が滲む。
「や、またイッちゃ・・・あ、ぁああッ――――!!」
「―――っくぁ・・・・っ」
アレンが背を反らし絶頂をむかえると同時に神田もアレンの中で精を放った。
「――――かん・・だ・・・・、・・・・・――――・・・・・・」
頭が真っ白になり力が抜けると同時にアレンは意識をとばした。
朝、やけに眩しい光を感じてアレンは目を開ける。
「・・・・・・寒・・・ッ」
肌に寒さを感じてアレンはすぐさまシーツを身体にぎゅっと絡ませた。
やけに眩しい光は窓から差し込んでいて、アレンはシーツに包まったままベッドから降りて窓を覗いた。
「!・・・・わぁ・・・・雪だ・・・・」
アレンが見た光景はあたり一面雪景色。
まさに銀世界そのものだった。
空からは雪が次から次へと降り注ぎ、銀世界の住人となっていく。
アレンはその自然の美しさと神秘に目を輝かせ、その場で外を見続けた。
「・・・・・そんな格好で何してんだモヤシ」
「あ、神田・・おはようございます」
突然の声にアレンは後ろを振り返り微笑む。
朝の鍛錬をしてきたのだろう、六幻を持った神田が部屋に入ってきた。
「誰かが俺の部屋に入ってきたらどうすんだ?」
アレンの格好はシーツ一枚。つまりその下は何も身に着けていない。
昨日というよりも今日、意識をとばすほどの情事を受けたのだから神田にも責任はあるのだが。
じろ、とアレンの身体を見るとアレンは頬を赤らめ少し見えていた胸の落印を隠すようにシーツを引っ張った。
「だ、大丈夫ですよ、誰も尋ねてきませんでしたし
神田の部屋に訪れる人なんてラビくらいでしょう?」
ふいと顔を背けてアレンが言うと、神田は気に入らなかったのかいきなりアレンの首に口付ける。
「!な、何するんですかッ」
突然の神田の行動に口付けられた首元に手を当てる。
少しチリっと熱を持つそこは多分また印をつけられたのだろう。
「印隠そうとすんな、んで?ラビは来たのか?」
アレンの首元にしっかりと印がついたことに満足したのか、神田は口角をあげて言ってきた。
「ついさっき起きたばかりなのでわかんないですけど、来てないと思いますよ?」
「・・・・もし来ても出るんじゃねェぞ、その格好で」
アレンはもぅ・・と半ば呆れながらも神田の問いに素直に答えると、神田から当たり前の言葉がかけられアレンは目を見開く。
「わかってますよっ・・・あ、それより神田外出ませんか?外!」
こんな姿神田以外の人に見せれませんと顔を赤くしながらも、窓の外の景色を思い出した。
「あ?なんで外なんかに出んだよ?」
「だって雪ですよ雪!外に出て触りたいじゃないですか」
眉を顰めて首をかしげる神田につめよるアレン。
その瞳はキラキラと子供のように輝きをはなっていた。
「面倒くせぇ・・・しかも寒いじゃねェか、外なんて」
近づいたことにより、アレンを見ようと視線を下げれば嫌でも胸の谷間が見えてしまう。
神田は平然を装いながら窓の外を見た。
「寒がりなんですか?神田」
突然神田がそっぽを向いたことと、意外な一言に今度はアレンが首をかしげる。
「俺が寒がりな訳あるか、吹雪の中でも修行すんだぞ」
「じゃあいいじゃないですかー」
確かに神田が寒がりなはずはない。
けれど謎は深まるばかりで、アレンはどうしてですかと言葉を続けた。
神田は苛立ったようにアレンと視線を合わせる。
「俺はともかくお前が疲れ・・・っ!」
「え・・?」
「ッ!!――何でもねェ・・・!」
思わず聞き返してしまうほどの神田の少し強い口調で聞こえてきた言葉。
神田はすぐにはっと気付いたようで言葉を切ったが、しっかりと聞こえた。
「・・・・・もしかして、心配してくれてるんですか?僕のこと」
「っ誰がするか」
目をぱちぱちと瞬きしながらアレンは神田に尋ねると、神田はいつものような口調で言い返してくる。
けれど明らかに動揺しているのか視線は泳ぎ、吐き捨てるような言葉でも
アレンはなんだか可愛いと感じた。
思わずクスと笑いが零れ、そしてめったに見れないそんな神田を逆に苛めてみたくなってきた。
「・・・・・・・じゃあ、ついさっきまであんなに僕のこと激しく抱いたくせに、
僕の身体なんてどうでもいいってコトですか?」
「!馬鹿か、んなワケ・・・ ――ッ!」
動揺していたせいか、すぐにまた普段なら聞けないような否定の言葉が返ってくる。
神田の様子から本心を言ってくれているのだと、アレンはさらに笑顔になった。
「・・・ありがとうございます、でも大丈夫ですよ
身体もそんなに痛くないですし・・・・ね?」
満面のアレンの笑み。
思わず抱きしめたくなるほどの可愛さだというのに、本人に自覚がないのが神田は本当に不思議でならなかった。
神田は何か考えているかのように目を瞑り、そして溜息を一つつく。
「・・・・・っち・・・早く服着ろモヤシ」
「?」
そういってきた神田の頬が少し赤く染まっているのは気のせいではないだろう。
前髪を軽く掻きあげて、仕方ないとばかりにアレンを見た。
「行くんだろ、外」
その口調はいつもどおりの機嫌が悪そうな神田の声で、
「はいっ」
けれどもアレンはすぐさま笑顔で頷いた。
シャワーを浴びて着替えてきますねと服を持ってシャワー室へ向かうアレンの背を見送りながら、
神田は先ほどのお返しとばかりに声をかける。
「・・・・・早く着ねェとまたヤルぞ」
「!!すぐ着替えますよッ」
ニヤリと笑う神田にアレンはすぐに赤面し、シャワー室の扉を力強く閉めた。
「きゃーッ雪!雪ですよ神田っ」
教団の中庭に影二つ。
結局アレンの願いは叶い、アレンも神田も外に出ている。
積雪は歩くたびに気持ちよく音が出る程度だが、それでもあたりは真っ白に染まり
二人が歩いた後には足跡が残る。
「見りゃあわかんだろ、・・んなことより寒くねェのか?そんな足だして」
「ブーツはいてるじゃないですか、寒くないですよー」
神田はアレンがスカートで寒くないかと聞いたつもりが、アレンは理解していないようだった。
コートの下からほんの少しのスカートのレースが見え、そして白く細いアレンの足がのびる。
アレンが一人雪の中をくるくると舞うと、コートとスカートが広がりさらに足が見えた。
・・・・・・・コイツは自覚ってもんを知らねェのかよ・・・・・
最初はねらっているのではないかと本当に思ったぐらい、アレンは無意識に男を誘う色気を持つ。
勿論手に入れた今でも、次の瞬間自分の手から離れていってしまうのではないかと
他の男の手に渡ってしまうのではないかと思うくらい、アレンには魅力があるのだ。
そんなことは絶対に言わないけれど。
「神田っ『かまくら』!作りましょう!」
一人考えている神田をよそにアレンは小さな雪球を作って神田に声をかける。
その表情はまだまだあどけなさが残っていた。
「断る、っつーか雪たりねぇよ」
「えー・・・じゃあスノーマン作りましょ?」
間髪入れずに神田がNOというと、アレンは小首をかしげて上目遣いで言ってくる。
・・・・これで本当に自覚がないのだ。
「嫌だね」
神田は再び溜息をつきながらNOといった。
「神田さっきから反対ばっかりですね、・・・ラビならスノーマン一緒に作ってくれるのに」
「――んだと?じゃあラビでも呼んでくりゃあいいだろ」
あまりの神田の不機嫌さにアレンは最後の手だとラビの名前を付け加える。
「嫌ですよー僕は神田と遊びたいんですってば」
素直に自分の気持ちを神田につげる。
ちゃんと神田の傍にいって、神田と視線を合わせた。
神田に動揺の色が見える。
「・・・・・・・・・ ・・・・・とにかくスノーマンは却下だ」
沈黙のあと、神田は口を開いた。
「どうしてですかー?」
「・・・・・・3つ作んなきゃならねぇだろ、雪球」
あまりにもくだらない答え。
「そりゃあスノーマンですから・・・」
「2つにして雪だるまにしろ、それなら付き合ってやる」
「『雪だるま』?」
「・・・・・日本のスノーマンだ、日本は2つの雪球から作るんだよ」
神田がそういうと、アレンはなるほど!と納得したように手を叩く。
「へぇ・・じゃあそうしましょう!雪だるま作りましょっ神田」
くいっと神田の服を掴んで引っ張ると、神田がアレンの頭を少し小突いた。
「・・・・・・・仕方ねェ、付き合ってやるよ」
モヤシのこんな顔見れるなら、たまには悪くねェかもな・・・・
らしくないと思いながらも、ふと湧き出たこの気持ち。
この手を離すつもりは毛頭ない。
この笑顔は今は自分だけのものだ。
「ところで神田?」
コロコロと雪球を順調に転がすアレンがポツリと思いつく。
「あ?なんだよモヤシ」
「スノーマンは上から頭、胴体、足じゃないですか・・・雪だるまは?」
「は?」
わけがわからないとばかりに神田は聞き返す。
「頭、胴体なんですか?頭、足?もしかして胴体、足とか・・・・」
「・・・・・・・・・・いいからさっさと作れ(達磨から説明しなきゃならねぇのか・・・)」
眉を顰めて頭にクエスチョンマークを浮かべているアレンの横を、
アレンのよりも大きい雪球を転がしながら神田は返答した。
「いーじゃないですか、教えてくれても・・・」
教えてくださいよー!と必死に神田に追いつこうと雪球を転がすアレン。
そんなアレンに対し、神田はなにやら怪しげな笑みを浮かべてフンと笑った。
「・・・・今日の夜、教えてやるよ・・・・・・意識とばさなかったらな」
「!!また今日もスル気なんですか!?」
その日の夜にまだ雪がシンシンと降る中、教団の中庭には立派な雪だるまが出来上がっていて。
そして神田の部屋からはまた絶え間なく甘い声が響いていたとかいないとか。
Fin...
初っ端からいきなりエロを入れてしまった・・・。
だって雪の降る日は肌を寄せ合って・・・あれ違う?
どうでもいいことですが、女体化アレンのときは神田のほうが絡ませやすいのは何故でしょう?
□桐利様へ
同盟参加メールに同時添付されていたので、募集作品だと考え
此方に掲載させていただきました。もし、此方の勘違いでしたらすぐさまに掲載を取り下げますので。
掲載遅れてしまい大変申し訳ありませんでした
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